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面会交流について

子どもは双方の親に愛される権利を持っています。そのために存在する権利が「面会交流」です。

よく勘違いされるのが、「親」が子どもに会う権利と思われている点です。あくまで主体は子どもです。なので、監護親は子どもの権利を守るためにそれを行う義務を背負います。欧米ではその義務を負うことから転居の自由が制限されたりもします。

しかしまだ日本ではその考えが薄いようにも思います。

監護親との生活が優先され、極端に言えば監護親が何かにつけて言い訳すれば会わせないこともまかり通ってしまうのが現状です。

離婚の時の子供に関する手続き

離婚は離婚届を役所に届ければ即日実施できます。

しかし、お子さんのいる家庭の場合、離婚をするために一つだけ必ず決めなければならないことがあります。

それが「親権」です。

日本においては「単独親権」のみが認められており、どちらかの親が子供に対するもろもろの面倒を見なければなりません。逆に言うと単独の親しか子供の面倒を見ることが法律上認められておりません。そのため、男性・女性に関わらず、子供の親権をとりたいが一心で離婚協議が長引く、または審判まで発展することも近年珍しくはありません。なお、欧米では「共同親権」が主流で子供は双方の親に愛され、育てられる権利を有しているいう考え方です。そのため、離婚後も親の転居が制限されたり、極端を言えばDVなどで離婚に至った過程であっても、子供が親に会うためにどういう方法が取れるかを裁判所が考え、決める制度になっています。

またあまり知られてはいませんが、子供に関する親の義務として「親権」と「監護権」は分かれて定義されています。簡単にいうと「親権」は法律に基づく手続きを執行する義務(携帯の契約や学校の手続きなど)、「監護権」は日々の生活を守る義務です。

調停、審判などで裁判所を介して離婚をされる場合、以下の3点を決定することになります。

・1:親権(監護権も。あまり分離させる事はありません。)

・2:養育費(子供が養育される権利のため、通常払わない選択肢はありません。また、途中でばっくれた場合、裁判所を介して会社での給与を差し押さえることも可能です)

・3:面会交流(子供と別居親が会うための頻度、タイミング、やり方などを決めます)

一般的に「1」は決めても2、3を決めずに離婚し、その後生活に困窮するシングル家庭や、子供に会いたくても会えない親が現在問題にもなっています。

まずは離婚時にこれらについて親として責任を持って取り決め、時期が来ると共に改定し、子供と成長に合わせてどう向き合っていくかを考えていくことが非常に大事になります。

離婚の手続き

現在日本では大きく分けて以下の3つの離婚方法があります。

・1:協議離婚

・2:調停離婚

・3:離婚審判

「1:協議離婚」はよくドラマで見る「離婚届」に互いが判を押し、役所に届ける形での方法です。互いの合意が必要ですが、書面の必要事項を書いて提出さえすれば受理されるため、時間もお金もかけず実施できる事がメリットです。しかし、同時にデメリットもあり、離婚時の条件(財産分与、年金分割、子供に関する取り決めを行わずに実施されることが多く、どちらかが不利益をこうむる事が多い点です。そのため、それらを避けるために協議事項は「公正証書」として残しておき、どちらかが約束事を守らなかった場合に法的拘束力を有する形にすることがよいとされています。

「2:調停離婚」ですが、これは第三者として裁判所に間に入ってもらい、裁判所での「調停」という話し合いの場を持ちながら離婚の条件を詰めていく方法です。この方法のメリットとして第三者が間に入ることから互いが感情的になりづらい事があげられますが、デメリットとして調停の開催頻度が1ヶ月~1ヵ月半に1度であり、最低でも半年以上の期間がかかること、またこの段階から弁護士などのプロに依頼する人も多く、出費もかなりかさむ事があげられます。なお、弁護士費用はピンきりですが、調停のみであれば20万~30万円は見ておく必要があります。(もちろん長引けばもっと沢山必要になります)

最後に「3:離婚審判」ですが、いきなりこのステップからはじめることはできません。必ず「2:調停離婚」での協議が必要であり、その中でも合意事項がまとめられない場合のみこのステップに進みます。このステップに進むと素人のみでは実施が難しく弁護士のサポートが必須であること、また相手側との書面での非難合戦になり、相当な精神的な疲弊があります。正直金銭的、精神的な面からもこのステップに進むことはお勧めしません。

元々は互いに将来を共にすると信じ「結婚」をされたと思います。すべての時間を互いに黒歴史にするのではなく、譲るときは譲り、互いの将来を応援して別れられれば一番なのですが、人間なかなかうまくいかないのが正直なところだと思います。